K-POPブームの先駆者として日本でも多くの人々に愛された「KARA」の元メンバー、ク・ハラさん。
28歳という若さでこの世を去ってから、もう何年も経ちます。
しかし、その死を巡る悲しいニュースは、いまだに多くの人の心に深く刻まれていますよね。
そこで今回の記事は、
こちらの内容でまとめます。
【KARA】ク・ハラの遺書内容は?

2019年11月24日、自宅で亡くなった状態で発見されたク・ハラさん。
その際に、ク・ハラさんが書いたとみられる手書きのメモが発見され、これが事実上の遺書だと報じられました。
また、今後の予定(スケジュール)の記載もあったものの、直接的な死因や「なぜ」についての記述は確認されていません。
そのメモには、特定の誰かを恨んだり、非難したりするような内容は一切書かれていなかったそうです。

むしろ、自分自身を深く責めているような、とても悲しい言葉が綴られていました。
報道によると、その中には
「自分を愛せなくて、ごめんなさい」
という趣旨の言葉があったといいます。
この一文からは、ク・ハラさんがどれほど自分自身を追い詰めていたのかが痛いほど伝わってきますよね。

全文が公開されていないため、その詳細な内容は不明ですが、この短い一文にク・ハラさんの苦悩が凝縮されているように感じます。
アイドルとして、どれほど多くの人から愛されても、どれほど華やかな世界にいても、自分自身を愛することができないという苦しみは、計り知れないものだったに違いありません。
この遺書は、ク・ハラさんが最後に残した、自分自身への悲痛なメッセージだったのでしょう。
【KARA】ク・ハラが自死した5つの原因をリサーチ!

ク・ハラさんが自ら命を絶った背景には、さまざまな原因が重なっていたと考えられています。
どれか一つだけが理由ではなく、それぞれの問題が積み重なり、彼女の心を少しずつ蝕んでいったのでしょう。
韓国メディアの報道や関係者の証言をもとにすると、主に5つの大きな原因が見えてきます。
①:元交際相手によるリベンジポルノ問題
②:執拗なネット上の誹謗中傷
③:親友ソルリの自殺
④:家族関係の複雑さと孤独感
⑤:うつ病と韓国芸能界の過酷な環境
では、順番に見ていきましょう。
原因①:元交際相手によるリベンジポルノ問題

2018年に元恋人チェ・ジョンボムさんとの間で起きた暴行事件の際、
この事件は、社会的に大きな関心を集めました。
韓国では、隠しカメラによる盗撮やリベンジポルノが深刻な社会問題となっており、被害者の多くが女性です。

ク・ハラさんは勇気を出して、民事訴訟を起こしましたが、この問題はク・ハラさんの精神的な負担となり続けました。
しかし、元恋人チェ・ジョンボムさんに下された判決は、ク・ハラさんや多くの人々が望むほど重いものではなかったといわれています。
この判決は、ク・ハラさんの心にさらなる絶望を与えてしまったかもしれません。
プライベートな関係における信頼の裏切りは、ク・ハラさんにとって想像以上の心の傷となったのです。
法的な争いが続く中、彼女は芸能活動を続けなければならず、その重圧は計り知れないものだったでしょう。
原因②:執拗なネット上の誹謗中傷

匿名で心無い言葉を投げつけられ、ク・ハラさんは精神的に追い詰められていったようです。
根拠のない悪質な書き込みが、日常的に行われていたのです。
2019年3月には、眼瞼下垂の手術を受けた際、「整形だ」と冷やかされ、ク・ハラさんが症状改善のために行ったことはまったく理解されなかったとのこと。

ク・ハラさんは、毎朝のマスクパックや脊椎矯正など、プロ意識を持って体調管理に真剣に取り組んでいましたが、そうした努力よりも否定的な憶測のほうが目立ってしまっていました。

無数の言葉の刃によって、ク・ハラさんの心はズタズタに引き裂かれてしまったのでしょう。
ク・ハラさんの死は、このネットの誹謗中傷の恐ろしさを改めて世に知らしめることになりました。
原因③:親友ソルリの自死

ク・ハラさんと親友だった、元f(x)のメンバー、ソルリさんも、彼女が亡くなるわずか1ヶ月前に自ら命を絶っています。
ソルリさんの死は、ク・ハラさんに大きな衝撃と悲しみを与えました。
ソルリさんもまた、ネット上の誹謗中傷に苦しんでいた一人だったのだとか。
親友を亡くしたことは、ク・ハラさんの心をさらに深く傷つけ、孤独感を募らせたに違いありません。

ソルリさんの死後、ク・ハラさんはSNSで
「あなたの分まで頑張って生きる」
と語っていました。
しかし、その約束から42日後にク・ハラさん自身もこの世を去ることになったのです。
その言葉の裏には、友人と同じ苦しみを抱えていた彼女自身の悲痛な叫びがあったのかもしれませんね。
親友の死は、ク・ハラさんにとって「死」という選択肢を、より身近なものにしてしまった可能性も否定できないでしょう。
原因④:家族との関係性による孤独感

ク・ハラさんの心の闇は、幼少期にまで遡るとも言われています。
幼い頃に母親が家を出てしまい、祖母に育てられたとのこと。
ク・ハラさんは、親からの愛情を十分に受けることができませんでした。
後になって公開されたク・ハラさんの日記には、
「なぜ産んだの?」
という母親への葛藤が綴られていたと報道されています。

ク・ハラさんが抱えていた家族への深い悲しみや、誰にも言えない孤独感は、心の奥底にずっと存在していたのかもしれませんね。
祖母への深い愛情を持ち続けていたク・ハラさんですが、2011年に祖母が亡くなった後は、心の拠り所を失っていた可能性があります。
このような複雑な家庭環境が、ク・ハラさんの自己肯定感を著しく低くし、自分自身を愛せないという感情を抱く原因の一つになったのではないでしょうか。
原因⑤:うつ病と韓国芸能界の過酷な環境

ク・ハラさんは、以前からうつ病に苦しんでいたことが知られています。
2019年5月には、一度自殺未遂を起こし、命に別状はなかったものの、このときからク・ハラさんの精神状態は不安定だったことがうかがえます。
ク・ハラさんは、2008年からKARAのメンバーとして活動し、常に注目を集める存在でした。
韓国の芸能界、特にK-POPの世界は、日本と比べても過酷な競争と厳しい管理体制で知られていますね。
完璧な外見と行動を求められ、少しでもスキャンダルがあると激しいバッシングを受ける環境にあります。

プライバシーがほとんどなく、常に完璧を求められる環境は、相当なストレスにつながったはずです。
ク・ハラさんは、プロ意識が非常に高く、体調管理や美容への努力も怠りませんでしたが、そのプレッシャーはとてつもないものだったでしょう。
このような環境の中で、うつ病という病気と闘いながら、さまざまなトラブルや誹謗中傷にも耐えなければならなかったク・ハラさんの精神的な負担は、想像を絶するものでした。
ク・ハラさんの死は、韓国の芸能界に潜む問題の一部を浮き彫りにするきっかけにもなりましたよね。
【KARA】ク・ハラの生前の活躍がすごい!

氏名:具荷拉(ク・ハラ / Koo Hara)
生年月日:1991年1月3日
出身地:韓国・光州広域市
血液型:B型
職業:歌手、女優
所属グループ:KARA
ク・ハラさんは、
2008年にKARAの新メンバーとして加入し、一躍スターダムを駆け上がりました。
KARAとしての活動期間中、
「Rock U」
「Honey」
「ミスター」
などのヒット曲で、日本でも絶大な人気を獲得。

特に「ミスター」のヒップダンスが大ブームとなりましたね。
K-POPブームの先駆者として、多くの日本のファンにも愛されました。
ク・ハラさんは、グループ内では
「クールなお嬢様担当」
というキャラクターでしたが、実は明るくユーモアのある一面もあり、バラエティ番組でも活躍していました。

2015年にはソロデビューミニアルバム「ALOHARA (Can You Feel It?)」をリリースし、アーティストとしての新たな一面を見せています。
女優としても「シティーハンター in Seoul」(2011年)でドラマデビュー。
日本のドラマ「ガリレオ第2シーズン」にも出演。
国境を越えた活動で、その演技力も評価されています。
2016年にKARAが事実上解散してからは、ソロアーティストとして活動し、日本でもファンミーティングを開催するなど精力的に活動を続けていました。

2019年6月には活動拠点を日本に移し、
11月13日に、日本でのソロデビューシングル「Midnight Queen」をリリース。
発売から11日後にク・ハラさんが亡くなったため、結果的にこれが最後の作品となりましたが、その曲にはク・ハラさんの音楽への真剣な想いが込められていました。

最後まで歌手としての役目を果たそうとしたク・ハラさんの姿は、多くの人の心に強く残っています。
ク・ハラさんの明るい笑顔と、ファンを大切にする姿勢は、多くの人に愛されていました。
その活躍ぶりは、韓国だけでなく、日本をはじめとするアジア全域にまで及び、K-POPの黄金時代を築いた立役者の一人だったといえるでしょう。
まとめ
今回の記事は、
ク・ハラの遺書内容は?
ク・ハラが自死した5つの原因をリサーチ!
ク・ハラの生前の活躍がすごい!
こちらの内容でまとめました。
遺書に書かれていた「自分を愛せなくて、ごめんなさい」という言葉は、ク・ハラさんが抱えていた深い苦悩を物語っているようでしたね。
その苦悩の背景には、元恋人とのトラブル、ネット上の誹謗中傷、親友の死、そして家族との関係や芸能界の過酷な環境など、複数の原因が複雑に絡み合っていたようです。
特に、インターネット上での誹謗中傷や、性的な被害に遭った人への二次的な被害といった社会的な問題は、今もなお、改善されたとは言えません。
ク・ハラさんの死を無駄にしないためにも、一人ひとりが、誰かを傷つける言葉の恐ろしさを自覚し、メンタルヘルスという問題を真剣に考える必要があるでしょう。
そして、つらい思いを抱えている人が、一人で苦しまなくてもいい社会になってほしいと、心から願うばかりです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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